肝臓の腫れ

肝臓が腫れて大きくなると、肝腫大という状態になり、肝臓に病気が現れていることの目印となります。
一般的には、肝腫大は自覚症状がないのが普通ですが、急激に腫れると、触ったときに圧痛が感じられることもあります。
また、腫れが大きいときは、不快感や膨満感を腹部に感じるようになります。

触診によって、肝臓の大きさを推定し、肋骨の下に届くほど腫れが大きいかどうかを診察します。
感触が、病気の種類を特定する手助けとなります。

柔らかい感触のときは、急性肝炎、脂肪浸潤、うっ血、初期の胆管閉塞などの病気が疑われます。
一方、硬くて不規則な感触であれば肝硬変、明らかなしこりがある時は、がんの可能性もあります。

しかし、時には、病気があっても、腫れがなくて、大きさが正常な場合や、逆に萎縮していることも少なくありません。

肝臓と脾臓の腫れ

肝臓と同時に脾臓が腫れる病気には、肝硬変があります。

脾臓は、上方が横隔膜に、内側は左の腎臓に接し、前方には胃があります。
肋骨の下に隠れて位置する脾臓は、通常は体の表面から触れることはできません。
古くなった赤血球やヘモグロビンを破壊して、鉄を回収するなどの機能を持つのが脾臓です。

肝臓と脾臓は、門脈でつながっています。
肝硬変になると、脾臓から肝臓への血流が悪くなるため、脾臓にうっ血が起こり、腫れを生じます。

この結果、血液中の血球成分や血小板の大量破壊が起きてしまいます。
そして、貧血になったり、血小板の減少などの症状が現われます。

肝臓の腫れと痛み

腫れや痛み、食欲減退、肝臓肥大、下痢、発熱などの症状が、肝臓がんの特徴です。
腫れと圧迫されるような痛みが肝臓に現れ、肝機能の障害が、肝硬変や黄疸、腹部の痛みや腹水などを生じさせます。

手術、化学療法、放射線治療、肝臓動脈の塞栓療法、肝臓動脈の挿管などが、肝臓がんの主な治療方法です。
初期症状がほとんどなく、症状が現われたときは、すでに末期のことが多いがんだと言われています。
ですから、進行が早い場合は特に、西洋医学では根治することは困難なようです。

また、中期、末期の場合は、がんの毒素のため体力の消耗が激しく、抗がん剤の副作用に耐えるのも難しいそうです。


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