甲状腺の腫れ

首ののどぼとけの下の方に位置し、甲状腺ホルモンを分泌しているのが甲状腺です。
このホルモンは、全身の細胞に働きかけ、代謝率を上昇させる役割を果たす、日常生活になくてはならない重要なホルモンです。

甲状腺の病気で、最も多く見られる症状は、首前部の腫れです。
何の気なしに鏡を見ていて、「あれ、首前部が腫れているみたい」と気づく方がいらっしゃるようです。
自分では全然気付かずに、誰かに、「首が腫れている」と指摘される方もいらっしゃるそうです。

また、甲状腺の病気は、健康診断や人間ドックなどの血液検査によって発見されることも少なくありません。
血液検査では、甲状腺ホルモンの濃度によって、病気が見つかることがあります。

甲状腺には、全体が大きく腫れるものと、一部にしこりができるものとがあります。
どのように腫れているかの症状が、病気を特定する手がかりとなります。

甲状腺の腫れと症状

「単純性びまん性甲状腺腫」では全体な腫れの症状が見られますが、ホルモン合成には異常がなく、通常は手術は不要です。
ただし、気管の圧迫により呼吸に障害があったり、美容面で気になる場合などは、手術をすることもあります。

ホルモン合成が以上に高すぎると、まぶたの腫れや眼が突出する「バセドウ病」が疑われます。

ごつごつした感じで全体的に腫れるのが、「橋本病」と呼ばれる慢性甲状腺炎です。
ホルモン合成が低下することもありますが、大抵は異常が認められないようです。

痛みや発熱を伴って甲状腺が腫れていたら、「亜急性甲状腺炎」でホルモンが漏れている状態です。
一時的な症状なので、再発することは滅多にありません。

甲状腺の腫れと腫瘍

良性と悪性の2つのタイプの腫瘍があります。
触診とエコーによって、どちらのタイプかの判断はつくようですが、確定できるのは手術後です。

甲状腺がんは、時間をかけて、少しずつ大きくなっていくものが多く、他のがんと比較して治りやすいのが特徴です。
また、若い方から高齢者の方まで、年代に関係なく患う可能性のあるがんですが、女性は男性の5倍近い方が罹っているというデータもあります。

甲状腺がんに見られるのは、主に、首の前面にしこりがある、あるいは側面のリンパ節が腫れている、声がかすれる等の症状です。
一般的には、進行が遅いがんですが、これらの症状が早期発見の手がかりのひとつとなるかもしれません。


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