足の親指に起こりがちな症状なのですが、巻き爪による腫れや痛みで悩んでいる方が近頃よく見受けられます。
先天的に巻き爪を持っている場合もありますが、外傷や環境などの後天的なものによる悪影響の場合もあります。
例えば、サイズが合わない靴や先端が尖ったきつい靴を履いたり、歩き過ぎやサッカーなどのスポーツ、深爪などが原因として考えられます。
巻き爪を持っていても、腫れや痛みなどがなければ、特に問題はありません。
しかし、炎症から始まった巻き爪が、その後、化膿、肉芽と進んでいくことが多々あります。
変形した爪の角が足の親指の皮膚に突き刺さり、その傷口からばい菌が入り込んで炎症を起こすケースがほとんどです。
患部は腫れや痛みを伴って化膿し、さらに、爪の刺激に反応した足の指の皮膚が赤い肉となって盛り上がってきます。
足の指が腫れて痛みを感じるほどの巻き爪なら、我慢は禁物です。
形成外科や整形外科、皮膚科などを受診して、一度相談してみることをお勧めします。
巻き爪の足の指の腫れや炎症が初期症状であれば、抗生物質や消炎剤などで炎症を抑え、症状を和らげます。
服薬や軟膏の治療をしながら、足の指を清潔に保ち、爪を正しく切るなどの日常的なケアも大切です。
爪の切り方は、角を斜めに切リ落とすと、症状を悪化させますのでやめましょう。
また、足の指の爪の化膿や、腫れと痛みの症状がひどい時は、切除や焼く方法で手術を行います。
足の指の根元に局所麻酔をしますので、麻酔が効いている間は痛みがなく、手術も短時間で終わります。
爪が巻き込んでいる部分を爪母と呼ばれる爪の根元から切除し、特殊な縫合を施して再発を防止します。
メスを使わない「フェノール」という薬で焼く方法も、切除法と同様に爪全体を取る治療ではありません。
入院しても2〜3日程度、外来だけの場合も多く、術後2週間もすれば普通の生活に戻れます。
足の指の痛みや腫れの原因となる巻き爪は、歩けなくなるほど症状が悪化することも決して少なくはありません。
ですから、放置するのはよくないのですが、手術となると、ちょっと怖い気がしてくるのも事実です。
最近は、人工爪や矯正などの新たな治療方法も広まってきています。
腫れや痛みを引き起こしていた巻き爪を矯正治療するVHOは、出血も痛みもない最先端の技術です。
施術にかかる時間が短く、治療中は、ネイルアートを楽しむことだって可能です。
爪や、皮膚に損傷を与えないので、術後の腫れや痛みとも無縁です。
爪の横にワイヤーを引っ掛け、爪の伸びに合わせて、約3ヶ月ごとにワイヤーを付け替えながら、半年から1年かけて矯正します。
自由診療で保険は利きませんが、巻き爪のせいで、足の指の腫れや痛みをひきずっているよりは余程良いのではないでしょうか。