アキレス腱は、腓腹筋とヒラメ筋が合体しているもので、足首の後側にあり踵骨の後方突起についています。
人体の最長、最強の腱として重要な運動機能を持っているアキレス腱は、歩行、疾走、跳躍などにおいてその役割を果たします。
例えば、爪先を蹴り出す時には踵を持ち上げ、足が着地する時には爪先を地面に踏み込ませる、という具合に働くものです。
運動や長時間継続の作業などによって、負担がかかり過ぎると腫れたり、痛みを感じることがあります。
これは、アキレス腱への慢性的な刺激や足に合わない靴を履いていることが原因と考えられます。
この結果、腫れや痛みを伴って炎症を起こし、最終的には運動障害や歩行障害などの症状を引き起こすことさえあります。
アキレス腱の周囲が温まると、腫れていても痛みを感じにくくなることがあり、つい無理をして運動を続けてしまうことがあります。
ところが、これは炎症を悪化させる原因となり、症状を長引かせることにもなってしまいます。
ですから、再発を予防するためにも、悪化する前に専門医の診察を心がけることが肝心です。
アキレス腱に腫れや痛みが生じた時には、まず運動や作業を即刻中止してください。
このような症状がある時は、周囲が炎症を起こしている状態です。
筋肉よりも血液の流れが悪く、老化しやすい部分でもあるため、炎症を起こしやすい場所なのです。
したがって、それらの症状を緩和することが、何よりも大切ですから、応急処置として冷却療法を行います。
そして、鎮痛消炎剤を服用し、局所へのステロイドの注射で痛みを抑えます。
腫れや痛みがなくなるまで、2〜3週間はギブスで足首を固定して、安静にすることが必要です。
その後、マッサージや温熱療法を施しながら、余計な負担をかけないように、少しずつ運動を増やしてリハビリを行っていきます。
日本ラグビー 界の星・大畑大介選手は、左右両方のアキレス腱断裂という悪夢から復帰を果たしましたよね。
大畑大介選手が激しいスポーツをするから、特別に断裂を引き起こしたというわけではありません。
年齢や競技の種類などには関係なく、スポーツをする方なら、誰もが断裂を発生する可能性があります。
もしも、スポーツの最中に、足の後部関節を蹴られたり、ボールが当たった感じがしたら注意です。
そして、痛みがなくても、つま先立ちができなくなれば、断裂の可能性がかなり高いといえるでしょう。
腫れと痛みがひどい場合は、触診することが難しく、「ふくらはぎの肉離れ」と誤診されてしまうこともあるようですから気をつけてください。
アキレス腱に触ってみて、陥没があるのであれば断裂していると考えて間違いないでしょう。
治療方法は、ギブスと手術の2通りありますが、早期回復のために手術療法を選ぶ方が多いようです。